ぐっちchannel

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最近おもしろかった本

今週のお題「最近おもしろかった本」ということで1冊紹介したいと思います。

 

こちら!

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タレントやラッパーとしてもおなじみ、いとうせいこうさんのデビュー作「ノーライフキング(河出文庫,2008年)」です。

 

これは、かつて小学生の間で「ライフキング」というPCゲームが流行っていたのですが、そのライフキングに関する誰かの立てた「噂」が小学生間のネットワークを通して全国に広まっていき、その「噂」が社会現象になるまで発展していくというお話です。

 

ネット社会の今となっては割とありそうな話かもしれませんが、この小説が書かれたのは1988年であり、未来を的中させたいとうせいこうさんの鋭さに驚きです。

 

僕はこの本を読んで子供の頃に流れていた噂を思い出し懐かしくなりました。

当時めちゃくちゃ流行っていたゲームボーイポケモンのミュウを出す方法や、道具をコピーする方法など裏技に関する噂をよく小学校やスイミングスクールで聞いたのものです。こういう噂を友達から聞いたり、話したりするときはよく「誰にも言わない?」「特別に教えてあげる」といった言葉が決まり文句でした。今思えば、誰も知らない秘密を人に教えるのが楽しかったんでしょうね。秘密を知っているとみんなが集まってきて人気者になった気分も味わえましたし(笑)

でもこういう情報ってどこから流れてくるんですかね。

 

今だったら、ネットで「ポケモン 裏技」なんて検索すれば一発ですけど当時はまだパソコンに触る年齢でもないですし、攻略本にもそんなチートが載っているとは考えにくいですよね。となるとやっぱり誰かの親がネットで調べてその子供に教え、それが学校という情報交換の場を通して、瞬く間に全国に広がったのだと思うのですが、じゃあそのネットに書き込んだのは誰なんだって話ですよね(笑)

裏技ってそんなに偶然で見つかるものでもないですからね。ちょっとしたバグでステージの奥に入り込めましたくらいなら自分でも経験したことがありますが、''どうぐの7番目でセレクトボタンを押してモンスターと戦う時にまたセレクトボタンを押したらレベル100になる”とか普通発見できないですって。そうなると情報をばらまいてるのは企業の戦略なのでしょうか......

いや、これ以上の詮索は夢が崩れるのでやめましょう....

話は少し逸れましたが「ノーライフキング」という作品は子供の頃を思い出さずにはいられない、懐かしくもワクワクさせてくれる作品ですので読んだことない方はこの機会に是非読んでみてはいかがでしょうか。